ULAを作ってみました
最近、何かとウワサになっているULA、
聞いたところによると、簡単に、しかもお金をかけずに作ることができるそうなので
実際に私も作って見ました。
※デジカメ見つかったので画像のっけます♪
さて、ULAってなに?という人のために説明しますと、
ULAとは”USB Linker Advance”の略で、
GB関連のソフトなどを独自に開発している
TeamKNOxの織田さんが開発した、パソコンとGBAをつないで
いろいろできちゃうアダプタのことです。
制作には、EZ-USBを使うのが普通(?)なのですが、実際には、EZ-USBで
使われているAN2131SCなどのチップが使われているようなもの、たとえば
パソコンと携帯を繋ぐケーブルやなんかをちょこっといじくればULAになっちゃいます。
それで、最近SHARPのcdmaOneのアダプター CE-PD03がAN2121SCを使っていて
なおかつ、格安で大量に投げ売りされたため、大騒ぎ!
ULAが広がるきっかけとなったわけで、
私もそれに便乗して作ってみたというわけです(^^;
Benzoさん、パーツありがとうございました!
完成したULA
ボックスの中
作り方などは、
Ben's HP
CatLand
などを参考にするといいと思います。
CE-PD03を使って実際に作ってみたのですが
ハンダ付けの苦手な私にも簡単に作ることができました。
ただ、ULAにはオプションでアクセスLEDをつけることができるのですが
それの配線をどうやれば簡単に、かつスマートにできるかで少し悩みましたが。
…しかし結局、LEDを付けるのには失敗(ぉ
で、LEDなしのシンプルなULAができたわけですが、
いろいろHPを見ていると、作った後ドライバを編集して入れないて
ULAのファームウェアに書き換えないといけないらしい。
(EEPROMとったので結局編集はしなかったけど)
早速ドライバを探してみるものの、ファイル名が
ezusb2k.inf
ってものしか見つからない。
使ってるパソコン、Win98SEなんだけどこれいれていいのかなぁ…
と思いましたが、さらに調べるとこれでOKみたい。
ファイルをコピーして、いざ完成したULAをさす。
…あれ?認識しない。
そういえばUSBハブを使ってると上手く認識されないことがあるとかなんとか
だった気がするのでパソコンに直でさしてみる。
今度はちゃんと認識。
…あらら??
なんかAdaptoidのドライバインストールしようとしてる???
デバイスマネージャ見てみると”unknown device”となってるので一応大丈夫らしい(汗
ちゃんとしたドライバインストールして完成!
Adaptoid使ってる人は注意してください。
※認識された後はUSBハブでも使えるようになりました。
次に、ファームウェアを書きかえる作業ですが、
これはチップの開発元のCypressのHPにある
EZ-USB Control Panelというソフトからするみたいですが、
ULAをさした状態でULAをサポートしているソフトを起動すれば
自動的にファームウェアがダウンロードされるようです。
ファームウェアがダウンロードされると、
ULAは「Cypress EZ-USB Sample Device」と認識されます。
これでULAが使えるようになりました。
それでは、ULAを使ってみましょう。
ULAを使うには、ULAをパソコンとGBAにさし、
GBAを、STARTとSELECTを同時押ししながら電源を入れた状態にしておきます。
ULAで使用できるソフトには、ULA-Host(TeamKNOxの織田さん)と
FlashManager(Mootanさん)とがありますが、
私のPCではULA-Hostが上手く動かなかったりするので
おもにFlashManagerを使っています。
ULAを使えば、ゲームの吸い出しや書きこみ、
GBAのワークRAMへプログラムを転送して
カートリッジなしでゲームなどを動かす、
GBA実機をジョイスティク代わりに使用するなど
さまざまな使い道があります。
簡単な所から、吸出し速度の比較をしてみました。
アダプタ | ソフト | 時間 |
---|---|---|
FA Linker | fl.exe v1.72 | 12秒 |
FA Wrier v3.2 | 20秒 | |
F2A USB/XPP Writer v3.0 | 21秒 | |
ULA | FlashManager v2.22 | 310秒 |
FlashManager v2.42 | 301秒 | |
FlashManager v3.00Beta6 | 274秒 |
※吸い出しには、逆転裁判2(64Mbit)を使用
見ての通り、ULAはべらぼうに遅かったりしますが
この速度が頭打ち(限界)というわけではなく
今後、ハードウェアやファームウェアなどのバージョンアップにより
転送速度がより速くなると思います。
では、つぎにGBAをジョイスティックにしてみます。
ここでは、Mootanさん制作のUSB Multi Joyportを使います。
これは、さまざまなゲーム機のコントローラをWindowsで使えるように
するというものなのですが、GBAも対応してます。
(これの技術にはTeamKNOxの織田さんのULA-GPを使ってます)
ULAをつなげてUMJを起動、GBAのボタンを押せば
簡単にGBAをジョイスティックとして使用できるようになります。
N64でGBAをコントローラー代わりに使ってみました。
やっべっっ!!結構楽しい!!
しかも使いやすい!
GBA、ちょうどいい大きさだし、十字キーが思った以上に使いやすいです。
最後に、ULAはまだ発展の余地のあるものです。
たしかに、FAリンカーなどと比べれば見劣りするものがありますが、
USBにさすだけで使用でき、少しの費用で、なおかつ簡単に作ることができる
というのはとても魅力的なものだと思います。
しかしそれ以上に魅力的なのは、バックアップ用途だけでなく、
それ以外のことにも使用できるという、拡張性の高さです。
ファームウェアなどのソースが公開されているので
自分なりにカスタマイズすることもできるでしょう。
GBAをジョイスティックにしてしまうなど、みなさんのちょっとしたアイデアが
ULAをよりすばらしいものに発展させていきます。
どうですか?みなさんもつくってみては?
*余談というか後記というか*
デジカメが出てきたので、取り込もうとしたら
ULAとスマートメディアリーダーが競合するらしく
いっしょに使おうとすると止ってしまい、
ULA使う→再起動→画像取り込む→再起動→ULA…
というようにしてたので大変でした…
Hagiwara SYS-COMのFlash Gate mini(品番 HBC-US1)を使ってる方は
注意した方が良いかもしれません。